韓国銀行報告書「コロナ終われば保護貿易主義さらに強まる」

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2008年の世界金融危機後にグローバル・バリュー・チェーン内で変わった韓国の位置付けが確認された。完成品から素材・部品など中間財を主に輸出する国に変わってだ。だがグローバル・バリュー・チェーン参加度は低くなった。世界的な保護貿易主義基調のためだ。新型コロナウイルス流行後に中間財サプライチェーンを確保し保護貿易主義を強化する国ごとの動きがさらに明確になる見通しだ。

韓国銀行は30日、「韓国のグローバル・バリュー・チェーン参加構造変化が輸出に及ぼした影響」と題する報告書を出した。これによると、金融危機以降にグローバル・バリュー・チェーン内の韓国の位置付けはアップストリームへ上方移動した。グローバル・バリュー・チェーンでは製品設計と原材料と部品を供給する段階をアップストリーム、完成品生産・流通・販売段階をダウンストリームと定義する。

こうした変化は過去の韓国が主に完成品を輸出していたのに対し、金融危機後に素材・部品など中間財割合が大きくなったのに伴ったものだ。通関輸出で中間財が占める割合は2012年の53.2%から2019年には63.5%と着実に増加している。半導体やコンピュータ部品などIT関連輸出の割合が大幅に増加しており、船舶・石油製品などの割合は下落した。

◇グローバル・バリュー・チェーンの変化、最近では輸出にマイナス要因

輸出の割合が大きい韓国はグローバル・バリュー・チェーンをうまく活用することが重要だ。それでも2012年以降グローバル・バリュー・チェーン参加度は次第に下落している。韓国銀行関係者は「世界的な保護貿易主義拡散、完成品生産施設の海外移転などが主要因」と話した。中国依存度が大きくなったのも最近の変化だ。韓国の輸出中間財が海外で加工されて中国内で消費または投資される割合が大きくなったためだ。東南アジア地域でも中間財供給者の役割が拡大した。

問題はこうしたグローバル・バリュー・チェーンの変化が韓国の輸出に肯定的ではないということだ。世界金融危機以降2012~19年の平均輸出増加率は1.9%で、2001~11年の10.4%と比較して非常に低い。韓国銀行関係者は「輸出増加率の鈍化は主要国の景気不振にともなう輸入需要減少が最も大きく作用した」としながらも「金融危機まで輸出にプラス要因だったグローバル・バリュー・チェーンの変化が最近ではマイナス要因」と話した。

金融危機以降の保護貿易主義拡散、生産施設の海外移転、中国との高高度防衛ミサイル(THAAD)対立と米中貿易紛争による地政学的衝撃などにより韓国と主要国間のバリューチェーンが弱まり、その結果輸出増加率を落とす要因として作用したということだ。

問題は新型コロナウイルス流行でこうした動きがさらに速くなりかねないという点だ。すでに各国の中間財サプライチェーン確保の動き、保護貿易主義基調の強化、第4次産業革命関連技術発展などの構造的変化が進行中だ。

韓国銀行関係者は「自国に生産施設を移し、重要品目に対する輸出入規制を強化してグローバル・バリュー・チェーンがさらに弱まる可能性がある。域内外の貿易協定に積極的に参加して貿易障壁の否定的影響を最小化し、主力品目の競争力強化、素材・部品サプライチェーン多角化などを推進すべき」と話した。

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