「月給支払いが難しい」…「崖っぷち」韓国双龍車


双龍自動車平沢(ピョンテク)工場 [中央フォト]
双龍自動車平沢(ピョンテク)工場 [中央フォト]

韓国の双龍(サンヨン)自動車の流動性危機が深刻になっている。双龍車と第1労働組合の企業労働組合は平沢(ピョンテク)工場で代議員説明会を開き、今月の給与支払い調整について協議することにした。双龍車の関係者は「ライン稼働のため資材代金を現金で決済してところ(現金が不足し)今月の給与を正常に支払うのが難しくなった」とし「代議員説明会を通じて現在の会社のキャッシュフローについて説明する」と述べた。

双龍車は先月、ソウル回生裁判所に企業回生手続きを申請すると同時に自律構造調整に入った。来月末まで適用されるこの期間中は法定管理に入らず、正常な企業活動が可能だ。しかし危機感を感じた一部の協力会社が資材代金を現金で決済してほしいと要求し、双龍車のキャッシュフローが悪化したとみられる。

これに先立ち双龍車は回生手続き申請後、現代モービスなど大企業系列の部品会社が納品を拒否したことで、平沢工場の稼働を2日間停止した。その後、双龍車はこれら部品会社に現金決済を条件に部品を調達し、工場の稼働を再開した。

双龍車の自律構造調整は新しい投資家を探すことが核心だ。このため双龍車の大株主であるインドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラは昨年から米国自動車流通会社HAAHオートモーティブと双龍車株の譲渡について交渉している。先に減資をした後、マヒンドラの持ち株比率75%のうち半分以上をHAAHに譲渡するというのがこれまでに伝えられている内容だ。しかし双方は減資と買収価格、その後のマヒンドラの役割などについて隔たりがあるという。

当初22日は、李東杰(イ・ドンゴル)産業銀行会長が労働組合側に要求した「黒字転換前の無スト」に対し、企業労働組合側が立場表明をする日だった。しかし今月の給与が正常に支払われない状況を迎え、この日に予定されていた労働組合の立場表明は延期される見通しだ。

これに先立ち李東杰会長は12日、オンライン記者懇談会で、「(双龍車労働組合は)黒字を出すまで一切の争議行為を中止すべき」とし「(そうでなければ)1ウォンも出すことはできない」と述べた。しかし双龍車労働組合は2009年のスト事態後、争議行為をしたことがないという点で論議を呼んだ。

これに関連し金属労働組合双龍車支部は21日、産業銀行本社を訪問し、李会長の発言に抗議した。キム・ドゥクジュン双龍車支部長は「双龍車の危機は大株主のマヒンドラと双龍車経営陣の経営問題の結果」とし「李東杰会長は責任を問うべきマヒンドラと双龍車には一言も話さず、労働者に一方的に犠牲を要求している」と主張した。



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