サイゼリヤが「キッズドリンクバー」誤案内で謝罪、対象顧客へ返金対応

イタリアンレストランチェーンのサイゼリヤは2024年8月19日、一部店舗において「キッズドリンクバー」の販売方法に関する誤った案内があったことを公表し、顧客への謝罪と共に返金対応を開始すると発表しました。全国の店舗でも同様の事案が発生している可能性があるため、2019年10月以降に同サービスを利用した顧客が対象となります。

「キッズドリンクバー」の誤販売、具体的な問題点とは

問題となったのは、小学生以下の子供向けに提供される「キッズドリンクバー」です。このメニューは、通常であれば他の料理やデザートを注文せずとも、単品で100円(税込)で利用できる設定となっています。しかし、一部の店舗では、本来100円であるキッズドリンクバーを誤って大人向けの「単品ドリンクバー」(300円)として会計処理したり、あるいは「料理やデザートとセットでなければ注文できない」と誤って案内し、一緒に注文させたケースが確認されました。これにより、顧客は意図しない金額を支払うことになったのです。

サイゼリヤのロゴマーク。キッズドリンクバーの誤販売問題に関するニュースに関連。サイゼリヤのロゴマーク。キッズドリンクバーの誤販売問題に関するニュースに関連。

返金対象と具体的な対応策

今回の返金対応の対象となるのは、以下の二つのケースです。一つは「キッズドリンクバー」を注文したにもかかわらず、誤って「単品ドリンクバー」(300円)として会計された場合で、この際には差額の200円が返金されます。もう一つは、料理やデザートをセットで注文するよう促され、その代金を支払ってしまったケースで、この場合は支払った一品分の代金が返金対象となります。

返金を希望する顧客は、サイゼリヤが特設した専用の問い合わせ窓口へ連絡する必要があります。その後、同社の販売履歴データとの照合を通じて確認が取れ次第、速やかに銀行振込にて返金が行われる運びとなります。

サイゼリヤからの公式声明と再発防止へのコミットメント

サイゼリヤは今回の事態について、「お客様には多大なるご迷惑をおかけしましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪の意を表明しました。また、再発防止に向けて、今後は同様の問題が発生しないよう、社内での徹底した教育とシステムの見直しに努めていくとしています。

この問題は、顧客サービスにおける正確な情報提供と適切な会計処理の重要性を改めて浮き彫りにしました。サイゼリヤの迅速な対応と再発防止への姿勢が注目されます。


参考文献: