ワクチン接種が始まって春風が吹きながら消費心理が生き返っている。30日、与信金融協会によると、先月クレジットカードの承認実績は70兆9000億ウォン(約6兆9200億円)だった。昨年2月(65兆2000億ウォン)より9%程度増加した。2019年2月(61兆2000億ウォン)に比べると16%増加した。消費者が例年の消費水準を超えて財布を開いたとみられる。
韓国銀行によると、今月消費者心理指数(CCSI)は100.5となった。1年2カ月ぶりに最も高い水準だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡大以前の水準を回復した。この数値が100を上回ると楽観的と見なす消費者がそうではない消費者より多いという意味だ。韓銀は先月まとめた経済展望報告書で今年民間消費が昨年より2%増加すると見通した。
クレジットカード業界では新型肺炎で抑えられた心理が回復しながら「補償消費」が作用したと分析する。あるクレジットカード会社関係者は「(先月)自動車と百貨店関連の消費が新型肺炎以前だった2019年2月に比べてそれぞれ33%と7%増えた」と話した。また「自動車関連消費が急増したのは異例的」とし「(新型肺炎でなければ)海外旅行などに使ったのが自動車に傾いたとみられる」と伝えた。成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は「多様な商品群の中で金額が高い自動車関連の消費が増えたというのは、外部活動の正常化に対する期待感が大きくなり抑えられた消費が爆発したとみられる」と話した。
百貨店では外部活動に関連した消費が増えた。26~28日ロッテ・新世界・現代百貨店の売り上げは昨年同期より50%ほど増加した。
特に、海外ファッション商品群(83%)と男性スポーツ(57%)の売り上げ増加率が高かった。生活家電製品の売り上げも43%増加した。ある流通業界関係者は「新型肺炎の終息への期待感で春がくれば消費が増える季節効果まで重なった。ファッション・スポーツの売り上げ増加が目立った」と話した。流通業界では今後新型肺炎が落ち着いて在宅勤務をする会社員が再び会社に出勤すれば、ファッション・衣類関連の売り上げが増える可能性があると期待している。
オンラインショッピングサイト「Gマーケット」によると、今月に入り、28日まで女性ワンピースの販売件数が昨年同期より116%増加した。
女性ゴルフウェア(108%)や女性コート(97%)、バドミントン用品(75%)、サッカー用品(53%)なども販売件数が比較的大きく増えた。