韓国、新型コロナの影響でワイン市場が急成長


顧客がイーマート24の店舗でワインを選んでいる。[写真 イーマート24]
顧客がイーマート24の店舗でワインを選んでいる。[写真 イーマート24]

昨年に続き今年もワインの人気が冷めずにいる。コンビニエンスストア、大型スーパー、百貨店のいずれもワイン販売が大きく増えている。

コンビニのイーマート24は6日、1-3月期にワインが80万本以上売れたと明らかにした。昨年1年間に売れたワイン販売量173万本の半分ほどが3カ月で売れたのだ。イーマート24関係者は「3カ月間に、1日に8880本、1時間に370本、1分に6本の割合で売れたもの。こうした流れなら今年は300万本ほど売れるものとみられる」と話した。

これに先立ちコンビニのCUでは1月末に発売した独自ブレンドの赤ワインが1分に2本ずつ売れ発売から40日で11万本が完売した。スペインのワイナリー、ボデガス・ガレガスの製品で、CUが1本6900ウォンで発売した。完売に力づけられて今月中に30万本を追加で輸入することにした。

◇新型コロナでワイン市場急成長

新世界百貨店も1-3月期のワイン売り上げが前年同期比54.3%伸びた。特に新規顧客流入割合が70%に達した。

ワインがこのようによく売れるのは新型コロナウイルスで酒類消費が増え、ワイン市場そのものが成長しているためだ。

まず新型コロナウイルスにより自宅で酒を楽しむ宅飲み需要が増えた。韓国農水産食品流通公社(aT)の「2020酒類産業情報実態調査」によると、昨年の酒類消費者の月平均飲酒頻度は9日で、2019年の8.5日から小幅に増加した。新型コロナウイルスの余波で飲酒する日が増えた。

また、流通業界ではワイン市場そのものが大きくなっている影響も大きいとみている。焼酎とビールなど酒類はすでに顧客層が形成されているのに比べ、ワインは成長潜在力が大きいということだ。業界関係者は「伝統酒を除き酒類はオンライン販売が認められていない。すべてのオフライン流通企業が新たな顧客を引き込むことができるワインに力を入れている理由」と説明した。

◇ウイスキー会社もワイン攻略

ワイン人気を受けウイスキー会社もワイン市場に参入した。ウイスキー「インペリアル」で知られるドリンクインターナショナルの子会社インターリカーは昨年フランスのボルドーを代表するワインであるムートン・カデと独占供給契約を結んだ。最近ムートン・カデのルージュ、ブラン、レゼルブ・ソーテルヌ、レゼルブ・サンテミリオンなど6種を発売した。

ロッテマートは14日まで1年間でワインを最も安く販売する「春のプレミアムワイン市」を開催する。昨年ワイン新規入門者が大幅に増加した点を考慮し行事対象品目と量を前年比40%ほど拡大し700種、30万本を準備した。昨年顧客の需要が高かったカルロ・サニ、ススマニエッロ、ロング・バーン・カリフォルニア、ラ・クロワザード・カベルネ・シラーのほか、ペリエ・ジュエ・グランブリュット、ジャッド・ド・フルール・ド・リースなどワイン愛好家の間で好評のブランドも新規入荷した。

◇コンビニでは9900ウォンのコスパあるワインが人気

イーマート24ではワインバイヤーが毎月ワインを推薦する「今月のワイン」が代表的な行事として定着した。今月にはコストパフォーマンスの良い商品として赤ワインのフェッツァー・アンソニーヒル・カベルネソーヴィニヨン、スパークリングワインのフェデリコ・パテルニナ・カバ・ブリュットが挙げられた。通常価格1万5000~1万9000ウォンの両ワインをそれぞれ9900ウォンで販売する。



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