(CNN) 米ニューヨーク市内で先週、61歳のアジア系男性が襲われ重傷を負った事件に関連して、27日早朝に男1人が逮捕された。
ニューヨーク市警(NYPD)は、ジャロッド・パウエル容疑者(49)を暴行の重罪2件の疑いで逮捕したと発表した。
調べによると、被害者の男性は25日、市内のイーストハーレム地区で背中を殴られて倒れ、さらに頭部を繰り返しけられて近くの病院へ運ばれた。
犯行現場の様子は防犯カメラで撮影され、NYPDはヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性があるとみて捜査していた。
発表された容疑にヘイトクライムは含まれていない。CNNはNYPDのヘイトクライム班が引き続き事件を捜査しているのか、検察がどのような罪状で起訴する予定なのかなどについて、取材を進めている。
アジア系米国人に対するヘイトクライムは全米各地で急増している。NYPDは、アジア系のおとり捜査官を街頭に配置するなどの措置を講じてきた。市内の中華街では今月初め、ネイルサロンでアジア人を大声で中傷した女が、おとり捜査官の1人に逮捕された。