ぱたっと止んでしまった処理水問題での攻撃だが、見ての通り日本では想定されるトリチウムの最大放出量は22兆ベクレルだ。それに対し中国や韓国は50兆ベクレル、米国80兆、英国400兆、フランスに至っては1京1,400兆という天文学的な数字だ。どう見ても日本批判はブーメランでしかないのだが、中国や韓国にはそういう考えはなかったらしい。
原発処理水、中韓も海洋放出 釜山は海産物が観光資源 https://t.co/eQGqPU9m7C
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 10, 2021
世界各国の原子力関連施設は原発事故前から処理水と同様にトリチウムを含む水を放出している。韓国・釜山(プサン)のように付近で原子力関連施設がトリチウムを放出しながらも海産物の名所として知られる地域もある。
韓国民は釜山のトリチウム海産物を食しているのか?
記事の内容にも一応目を通しておこう。釜山ではトリチウム放出地点付近に海産物の名所があり、韓国側の主張に基づけば韓国民はトリチウム海産物を食していることになる。これはすでにブーメランとして報道されているが、今考えても安易かつ効果が低い浅はかなやり方だったと思える。日本人に笑われるだけが芸のようだ。
原発処理水、中韓も海洋放出 釜山は海産物が観光資源
5/9(日) 23:57配信 産経新聞
東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出の方針が4月に決まり、反発を強める中国や韓国。今月5日の日韓外相会談でも、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相が「韓国民の健康や安全、海洋環境に潜在的な脅威を及ぼし得る」と懸念を示した。しかし、世界各国の原子力関連施設は原発事故前から処理水と同様にトリチウムを含む水を放出している。韓国・釜山(プサン)のように付近で原子力関連施設がトリチウムを放出しながらも海産物の名所として知られる地域もあり、専門家は反発について「科学的根拠がない」と指摘。説明や補償の必要性を訴えた上で、「釜山の事例は福島の可能性を示す」としており、復興のひとつのモデルにもなり得る。
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経済産業省が4月13日にまとめた資料によると、フランスのラ・アーグ再処理施設では2018年に1京1400兆ベクレルのトリチウムを海洋などに放出。英国のセラフィールド再処理施設は19年、423兆ベクレルを海などに流した。中国の福清原発も52兆ベクレルを液体放出している。
注目されるのが近隣国の韓国だ。釜山港から約30キロの古里(コリ)原発は18年に海洋などに50兆ベクレルを放出し、約80キロ離れた月城(ウォルソン)原発では25兆ベクレルを海洋などに出している。釜山は韓国第2の都市で、工業都市であるとともに韓国最大の海産物市場を抱える観光地としても知られる。釜山港に水揚げされるタイやヒラメ、タコの刺し身にみそなどを付けて出される郷土料理は名物となり、観光客を集めている。
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このデータをもっと海外に発信すべき、会談でも言うべきという意見が返信部分では多くみられた。当然韓国側には伝えているはずで、それを言ったかどうかはマスコミの匙加減で調整されるから邪推する必要はない。韓国は米国に注意されたのか、処理水の件はなかったような扱いになってしまった。中国も同様だ。こんな稚拙なやり方でどうにかできると思った中国や韓国の小国ぶりが露わになったと言える。