韓経:サムスンバイオ、ファイザーワクチン生産を否定…韓国大統領府「韓米首脳会談でワクチン協力議論」


サムスンバイオロジックスが米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを委託生産するという内容を伝えた5月12日付の報道を否定した。だが業界ではサムスンバイオロジックスが海外大手製薬会社のワクチンを委託生産する可能性を依然として高くみている。

サムスンバイオロジックスは12日、「サムスンバイオ、ファイザーのワクチン生産へ」という韓国経済新聞の報道は事実でないと公示した。記事はサムスンバイオロジックスが仁川(インチョン)の松島(ソンド)第3工場にワクチン生産に向けた設備を設置しており、この設備を通じて8月からファイザーのワクチンを生産するだろうという内容だった。これまで韓国政府は韓国企業が8月から米国と欧州で正式に許可を受けた新型コロナウイルスワクチンを委託生産するため世界的製薬会社と交渉を行っていると明らかにしていた。

ファイザーも委託生産拠点を増やす計画はないと発表した。ロイターはこの日ファイザーが「すでに決定された新型コロナウイルスワクチン専用生産ライン以外の追加生産施設について議論していない」という内容の立場文を出したと報道した。大流行期が過ぎてから生産施設の追加指定議論を始められるというのが骨子だ。現在ファイザーは米国と欧州の2カ所に新型コロナウイルスワクチン専用生産施設を備えている。

業界ではサムスンバイオロジックスがファイザー以外の海外大手製薬会社のワクチンを委託生産する可能性に注目している。これまで有力候補に名前が挙がった企業はファイザーのほかモデルナとノババックスがある。

一部ではサムスンバイオロジックスの海外大手製薬会社のワクチン委託生産交渉が大詰めを迎えており、21日に開かれる韓米首脳会談を契機に具体的な案が発表されるだろうという観測も出ている。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の李昊昇(イ・ホスン)政策室長はこの日MBCラジオに出演し、「韓米首脳会談の主要議論議題のひとつが両国間のワクチンパートナーシップ。米国のワクチン基本技術と韓国の世界的なバイオ生産能力を結合すれば韓国がワクチン生産グローバルハブになれる」と話した。

この日サムスンバイオロジックスの株価は前日より4.77%上がった85万6000ウォンで取引を終えた。証券業界では両社の否定にもサムスンバイオの多国籍製薬会社ワクチン委託生産の可能性は高いという分析が出ており株価が強気を見せた。



Source link