米アップルがニュースルームで「2021アップルサプライヤーリスト」を2日(現地時間)、発表した。リストには、サムスンやLGなど韓国の素材企業が23社含まれた。中国企業は156社で最も多かった。
今回公開されたアップルのサプライヤー(部品メーカー)は合計200社だ。韓国に事業所がある企業は23社だった。このうち13社は韓国企業、10社は韓国に事業所を置く多国籍企業だ。
韓国企業の中で、アップルと緊密な協力関係を結んでいるのはサムスンとLGだ。サムスンの系列会社はサムスン電子、サムスン電気・サムスンSDIの3社が名を連ねた。サムスンはアップルにスマートフォン用の有機発光ダイオード(OLED)パネル、メモリ半導体、積層セラミックコンデンサ(MLCC)、プリント基板(PCB)などを供給していることが分かった。
LGの系列会社ではLG化学・LGディスプレイ、LGイノテックの3社がバッテリー、OLEDパネル、カメラモジュールをアップルに供給している。SKからはSKハイニックスがメモリ半導体を供給している。
この他、ポスコ、ソウル半導体、永豊(ヨンプン)グループ、トグ電子、凡泉(ポムチョン)精密などの韓国企業がアップルのサプライヤーリストに名を連ねた。最近LXグループに編成されたシリコンワークスは協力体制を備えた企業に分類された。
アップルのサプライヤー200社中156社は、中国に位置している。米中貿易紛争にも関わらず、供給会社全体の78%が中国に集中していることになる。ディスプレイメーカーのBOEやTIANMA、バッテリー企業のBYDなどだ。続いて、日本が42社、米国30社、台湾28社、ベトナム21社、シンガポール14社の順だった。
一方、アップルは、世界中の上場企業の中で時価総額最大の企業だ。米国ナスダックに上場したアップルの時価総額は、前日の終値基準で2兆740億ドル(約227兆5000億円)だった。アップルは2012年から労働・人権市民団体の要求により、グローバルサプライチェーン関連企業のリストを毎年公開している。最近、米中紛争を経験したことから、サプライチェーンの多様化に注力していることが分かった。