武漢の研究所から流出したCovid-19の可能性が高いことを米国の報告書が発見
2021年6月7日
ワシントン-米国政府の国立研究所が作成したCovid-19の起源に関する報告書は、ウイルスが武漢の中国の研究所から流出したとする仮説はもっともらしく、さらなる調査に値すると結論づけていると、機密文書に詳しい関係者が語っている。
この研究は、ローレンス・リバモア国立研究所(カリフォルニア州)が2020年5月に作成したもので、国務省がトランプ政権末期にパンデミックの起源に関する調査を行った際に参考にしたという。
現在、バイデン大統領が米国の情報機関に対し、ウイルスがどのようにして発生したのかを数週間以内に報告するよう命じたことで、議会では新たな関心が寄せられている。
研究室由来の可能性が高い
米国の情報機関は、コロナウイルスが感染した動物と人間との接触で発生したのか、あるいは実験室での事故で発生したのか、という2つのシナリオに注目しているという。
この研究に詳しい人によると、この研究はローレンス・リバモア社の情報部門である「Z部門」が作成したものだという。ローレンス・リバモア社は生物学的な問題についてかなりの専門知識を持っている。今回の評価では、コヴィド-19を引き起こすSARS-COV-2ウイルスのゲノム解析を参考にしたという。
科学者は、ウイルスがどのように進化し、集団の中でどのように広がっていったかを調べるために、ウイルスの遺伝子構造を分析する。Covid-19の起源をめぐる論争では、双方の支持者がこのような分析結果を引用して主張を展開している。(wsj)