(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は、世界120カ国以上を対象とする新たな渡航勧告を発表した。
7日に更新された渡航勧告では、新型コロナウイルスのワクチンを接種した旅行者と未接種の旅行者について、それぞれ具体的なアドバイスを行っている。
アイスランド、イスラエル、シンガポールなど33カ国は、警戒レベルが最も低い「レベル1」に引き下げられた。
CDCは新型コロナウイルスの症例数に応じてそれぞれの国の警戒レベルを判定。どのレベルの国でもワクチン接種を推奨している。一方、ワクチン未接種の場合の勧告内容は、それぞれの国の感染状況によって異なる。
警戒レベルが最も高い「レベル4」の国については渡航を避けるよう勧告した。該当するのは直近の28日間で住民10万人あたりの症例数が500例を超えている国で、ブラジルやインド、イラクなどが含まれる。
メキシコ、ロシア、イランなど「レベル3」(10万人あたりの症例数100~500例)の国については、ワクチン未接種の場合、不要不急の渡航自粛を勧告している。日本の警戒レベルもこの水準に引き下げられた。
「レベル2」(10万人あたりの症例数50~99例)の国については、ワクチン未接種で重症化リスクがある人は渡航を見合わせるよう勧告した。この分類にはフィンランド、カンボジア、ケニアなどが含まれる。
オーストラリアやニュージーランドなど「レベル1」(直近28日間に報告された症例数50例未満)の国は、リスクが最も低いとされる。それでもCDCは、渡航前のワクチン接種を奨励している。