2018年、羅老宇宙センター発射台からヌリ号エンジン試験ロケットが打ち上げられた。 [中央フォト]
韓国も宇宙開発に積極的に出るべきだという主張が出てきた。
韓国全国経済人連合会(全経連)は17日に発表した「主要国宇宙産業国際比較および示唆点」で、最近韓米ミサイル指針の終了と韓国のアルテミス計画参加などで宇宙開発に対する期待が高まっているとし、このように明らかにした。
全経連によると、グローバル宇宙産業規模は昨年3850億ドル(約42兆6200億円)から2040年1兆1000億ドルまで大きくなる展望だ。特に衛星産業規模は2010年1670億ドルから2019年2710億ドルへ、10年間で1.6倍になった。
だが、韓国は宇宙産業で先進諸国からかなり遅れを取っているという分析だ。韓国は宇宙開発業務を科学技術情報通信部所属の巨大公共政策研究官傘下の部署が担当しているが、宇宙強国である主要5カ国(米国・英国・フランス・ドイツ・日本)と中国、ロシアは独立した行政組織を設立して宇宙開発に弾みを加えている。韓国は昨年の宇宙開発予算規模が国内総生産(GDP)の0.04%である7億2000万ドルで、G5や中国、ロシアと比較すると最低水準となっている。
民間投資も少ない。2018年経済協力開発機構(OECD)の統計によると、民間宇宙産業R&D(研究開発)投資規模は米国264億ドル、フランス34億ドル、英国24億ドル、ドイツ20億ドル、日本8億ドルの順だった。韓国は日本の半分水準である4億ドルで最も低かった。
全経連は韓国が宇宙強国になるためには▼「韓国型NASA」のような独立した宇宙開発専門担当組織の新設▼予算・人材の拡充▼民間企業の参加拡大▼韓米宇宙協力強化への努力--などが必要だと助言した。