線路容量不足解消、既存路線の高速化…韓国、鉄道で全国の主要拠点2時間台で結ぶ

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「国家鉄道網構築計画」。

今後10年間の鉄道網建設の基本方向と路線拡充計画などを盛り込んだ中長期法定計画で、国土交通部が策定する。この計画がどのようにまとめられるかにより未来の鉄道の姿が変わることになる。2030年までの鉄道ビジョンを盛り込んだ「第4次国家鉄道網構築計画(2021~2030)」が注目されるのもこうした理由からだ。だが4月22日の公聴会を通じてその内容(案)が公開された後、西部圏広域急行鉄道(GTX-D)をめぐり、金浦(キンポ)~富川(プチョン)間の金富線議論に包まれ残念ながらその意味が大きく隠されている。

しかし一部補完と修正を経て近く確定、告示される第4次国家鉄道網構築計画は韓国の鉄道の未来に少なからぬ意味を持つ内容を含んでいる。この計画は大きく7つのビジョンを提示する。▽鉄道運営の効率向上▽主要拠点間の高速連結▽非首都圏広域鉄道の拡大▽首都圏の交通混雑解消▽産業発展基盤作り▽安全で便利な利用環境作り▽南北と大陸の鉄道連係への備え――などがだ。

まず鉄道運営の効率性向上は線路容量不足解消と既存路線の高速化、そして鉄道断絶区間の連結と電化を細部内容にする。何より現在の代表的なボトルネック区間で鉄道運行が集中している京釜(キョンブ)高速鉄道水色(スセク)~衿川(クムチョン)区庁間と光明(クァンミョン)~平沢(ピョンテク)間の線路容量を大幅に増やす。このようになれば高速鉄道運行が1日平均190~220本ほど大きく増加し高速鉄道利用が一層便利になる。聞慶(ムンギョン)~金泉(キムチョン)・店村(チョムチョン)~栄州(ヨンジュ)など列車運行がなくなった区間をつなぎ、仁川(インチョン)空港鉄道に時速150キロメートル以上で走れる車両を投じて移動時間を14~15分ほど短縮する案も推進される。

西海線と京釜高速線をつなぎ、平沢~夫鉢(プバル)線、佳水院(カスウォン)~論山(ノンサン)、江陵(カンヌン)~三陟(サムチョク)、全羅(チョンラ)線など一般鉄道を高速化して高速鉄道の恩恵を受ける地域も拡大する。このように高速化される路線には既存のKTXのほかに新型の「KTXイウム」が投入される可能性が高い。計画通りに進めば全国の主要拠点間を2時間台で走破できる。また、大田(テジョン)~世宗(セジョン)~忠清北道(チュンチョンブクド)広域鉄道、大邱(テグ)~慶尚北道(キョンサンブクド)広域鉄道など既存路線を改良したり新規路線を建設する方式で非首都圏地域の広域鉄道を拡大する案は通勤時間を大きく減らす効果が期待できる。

首都圏の交通混雑解消案もやはり省けない。GTX-Dが地域の希望と異なり路線が縮小され反発を買っているが、盆唐(プンダン)線の器興(キフン)~烏山(オサン)延長、仁川(インチョン)2号線の仁川西区~高陽市一山(コヤンシ・イルサン)西区延長、梧琴(オグム)~河南(ハナム)市庁間の松坡(ソンパ)河南線など、首都圏郊外周辺の主要開発地域とソウルとの移動便宜を高めるさまざまな計画が盛り込まれている。セマングム線、東海新港線、釜山(プサン)新港連結支線など主要産業団地と港湾の物流量を円滑に処理するための鉄道引き込み線建設もやはり鉄道が産業発展に寄与できる意味ある案だ。

鉄道の安全強化と利用者に便利な鉄道環境作りは鉄道利用客をより多く増やすのに一助となると期待される。特に高床ホーム設置を拡大するのは迅速な乗り降りと交通弱者の列車利用に役立つ。事実上島国の状況である韓国が鉄道を通じて大陸に伸びていくことができる基盤を固めることもやはり必要な課題だ。鉄道網構築計画に鉄道国際協力機構(OSJD)の活動本格化と東アジア鉄道共同体構想の具体化を盛り込んだのもこうした理由からだ。

国土交通部関係者は「計画がしっかりと進められるならば鉄道営業距離は現在の4272キロメートルから2030年には5137キロメートルに大きく増え、鉄道輸送分担率も11.5%から約17%に向上するだろう」と話した。

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