(CNN) 2人の米大統領の下で国防長官を務め、米外交に強硬路線を持ち込んで世界規模のテロとの戦いを仕切ったドナルド・ラムズフェルド氏が死去した。88歳だった。家族が30日の声明で明らかにした。
これによると、ラムズフェルド氏はニューメキシコ州タオスの自宅で家族に囲まれながら亡くなった。死因は現時点では明らかにされていない。
家族の声明では同氏について「歴史に残るのは60年を超える公務での並外れた実績かもしれないが、彼のことを最も良く知り、その結果として人生が永遠に変わった私たちは、妻ジョイスや家族、友人への彼の揺るがぬ愛、そして彼が高潔さをもって国に尽くしたことを記憶にとどめるだろう」と述べた。
ラムズフェルド元国防長官。ロシア国防相との共同記者会見に臨む様子=2005年1月11日/Shaun Heasley/Getty Images
ラムズフェルド氏は1970年代、フォード大統領の下で史上最年少の国防長官となり、2000年代初めにはジョージ・W・ブッシュ大統領の下、史上2番目の高齢で国防長官を務めた。
米政界におけるラムズフェルド氏の後世に残る業績を決めたのは、国防長官としての2度目の任期だった。