世界でユーザー1億人超える人気ゲームのマインクラフト、韓国でだけ19禁か(2)


◇小学生はできないマインクラフト

マインクラフトは「デジタルレゴ」と呼ばれる世界的に人気のゲームだ。幼い子どもを持つ保護者も教育用として活用する。コーディングやデザインなど開発の基礎をゲームをしながら、学べるためだ。最近ではメタバース(3次元仮想世界)コンテンツプラットホームとして脚光を浴びている。有名ユーチューバーのドティらマインクラフトで成長したコンテンツクリエーターも多い。「マインクラフト19禁化」を招いたシャットダウン制にIT・ゲーム業界の雰囲気は批判的だ。

ブロックチェーン専門投資会社ハッシュドのキム・ソジュン代表は「全世界言語(英語)で『韓国人は19歳以上だけゲームせよ』という文言がマインクラフトに表示されるとは衝撃的で恥ずかしい。(マインクラフトは)メタバースとプログラミングを結合した授業だ」としながらシャットダウン制を批判した。「ワンクリックチャット」(セイクラブの前身)、カメラアプリ「B612」などを開発したボイジャーエックスのナム・セドン代表は「韓国の青少年がゲームにはまることが問題になったところ、ゲームをできないようにする韓国式解決策が出された」と話した。

ゲーマーも反発する。「われらのマインクラフト空間」など9つのユーザー団体は2日、「マインクラフトは建築、デザイン、プログラミング、企画、エンターテインメントなど多様な創作者が活動する教育的なゲームで、未成年ゲーマーはコミュニティを牽引する主役。韓国市場のガラパゴス化だけを招く行政便宜的規制を廃止すべき」という共同声明を出した。

韓国政府と国会はどのような立場だろうか

「MSの経営ポリシーが問題」という立場だ。女性家族部青少年保護環境課関係者は、「責任あるゲーム会社なら、自社のポリシーが変更される場合、国ごとの制度に合わせユーザー保護に投資すべき」と話す。

国会では与野党とも「シャットダウン制廃止」を推進中だ。

与党「共に民主党」大統領選挙候補の李洛淵(イ・ナギョン)前代表は先月30日に湖南(ホナム)大学eスポーツ産業学科の学生らとの懇談会後、自身のフェイスブックに「韓国はeスポーツ宗主国であり最多優勝国。政府が青少年シャットダウン制廃止を検討すればと思う」という内容を上げた。

民主党の田溶冀(チョン・ヨンギ)議員と姜勲植(カン・フンシク)議員は先月末に青少年保護法改正案をそれぞれ代表発議した。田議員は「シャットダウン制は保護者の個人情報盗用、香港や米国など第三国を通じたコンテンツのダウンロードなど『サイバー亡命』の横行で実効性がない」として全面廃止を、姜議員は保護者の同意の下の条件付き廃止を掲げた。

「国民の力」の許垠娥(ホ・ウンア)議員も正義党の柳好貞(リュ・ホジョン)議員とともに改正案を発議する予定だ。ホ議員は「ゲーム時間は保護者と子どもが対話を通じ自律的に決めなければならない」と話した。

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