米格付け機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が7日、韓国の今年経済成長率予測値を3カ月前の3.6%から4.0%に上方修正した。一方、来年の予測値は3.1%から2.8%に下方修正した。
聯合ニュースによると、S&Pのアジア太平洋チーフエコノミスト、ショーン・ローチ氏はこの日のオンライン記者懇談会で、「韓国の経済回復見通しを楽観してきた」とし、このように伝えた。
ローチ氏は「輸出の堅調が続き、投資も改善しているが、家計の消費は弱い」とし「経済回復を継続するためには家計の消費回復がなければならない」と指摘した。政策金利については「年末または来年に政策金利の引き上げがあり、来年末まで1.25%と予想する」と述べた。現在の政策金利は0.5%で、韓国銀行(韓銀)は年内利上げを予告した。
インフレについては「今年2%を下回り、来年は1.5%とみている」と話した。韓国などアジアではインフレリスクが一時的であり、来年は消滅するという分析だ。
S&Pは現在評価している韓国企業の67%に「安定的」、25%に「ネガティブ」、8%に「ポジティブ」の格付け見通しを付与している。「ネガティブ」は昨年のピークの35%に比べて大幅に低下した。「ポジティブ」は5%を下回る数値から上昇した。S&Pは最近の業況改善を反映し、SKハイニックスとLGエレクトロニクスの格付け見通しを「ポジティブ」に引き上げた。