東大前刺傷事件 逮捕の少年が9回も放火を試みるも失敗 大量殺人計画か

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東大前刺傷事件 逮捕の少年が9回も放火を試みるも失敗 大量殺人計画か

大学入学共通テストの会場近くの東京メトロ南北線東大前駅で着火剤のようなものがまかれた=15日午前、東京都文京区(桐山弘太撮影)

【写真】着火剤のようなものがまかれた東京メトロ南北線東大前駅

捜査関係者によると、少年は15日朝、高速バスで名古屋から東京に到着。東京メトロで東大前駅に向かう途中の南北線の車内で、可燃性の液体をしみこませた自らのバッグに火を付けようとしたが、少年は「うまく火が付かなかった」などと話しているという。

到着した東大前駅構内では、火を付けた着火剤を複数回投げたが、同様に火の手は上がらず、午前8時半ごろ、駅構内を出て最初に目に入った男性を自宅から持参した包丁(刃渡り約12センチ)で刺し、受験生の女子生徒(17)と男子生徒(18)も刺した。男性は重傷だが、3人は命に別条はないという。

少年はすぐに身柄を確保されたが、その際、ナイフ(同約6センチ)や折り畳み式のこぎり(同約21センチ)を所持。栄養ドリンクの瓶などで自作した可燃性液体を入れた火炎瓶のようなものなども約20本持っていた。

少年事件課は、車両や駅で火を付けようとしたが計画通りに進まず、刃物で襲う方法に切り替えた可能性があるとして、詳しい状況を調べている。

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