「田んぼに必要な水が…」戸惑うコメ農家 過去の苦い記憶…西日本で梅雨明け


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コメ農家の田中里志さん(47)。26日、田植えが終わったばかりでした。

田中農場 田中里志社長
「田んぼに必要な水が足りなくなるんじゃないか。1カ月前倒しで来てしまった、不安が大きい」

管理する田んぼは、約100ヘクタール。適切な量の水を確保できなければ、収穫量は、半分以下になると予想します。

いまから30年ほど前、1994年の夏は、異常に早い梅雨明けから始まりました。

干上がったダム。列島の広い範囲で水不足となり、後に“平成の大渇水”と呼ばれる災害に。過去最大となった渇水の影響は、42都道府県、1600万人以上が不自由な暮らしを余儀なくされました。

コメ農家の田中さんは、当時を振り返って、こう話します。

田中農場 田中里志社長
「用水路の水を各農家で順番に賄っていかなければいけない状況。ルール違反する人が出てくるから、監視役を夜中に、高校生の私も駆り出され、田んぼの水を管理した」

今年は、新たな取り組みを始めました。

田中農場 田中里志社長
「ここは節水型の乾田直播。(Q.全く水がないが)収穫まで全く水を入れないで育てるという新しい技術」

大雨にも強く、例え水が入っても問題なく育つのだといいます。

田中農場 田中里志社長
「セオリーとしてやってきた稲作技術が通用しなくなっている。この気象条件でも常に安定して、いいお米をしっかり量がとれるような技術を、いま以上に探っていかないといけない」

梅雨のない北海道では、27日午後2時過ぎからわずか1時間ほどの間に、記録的短時間大雨情報が7回も発表されました。

今年も“大雨”と“暑さ”に警戒する夏となりそうです。

テレビ朝日



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