世界の富豪10人は富を倍増させた
オックスファムの新しい報告書によると、世界の富豪10人は、パンデミックの間に7000億ドルから1兆5000億ドルへと資産を倍増させたという。
世界の富豪10人は、パンデミックの間に7000億ドルから1兆5000億ドルへと資産を倍増させた
2022年1月17日
フォーブスがまとめたデータを使って、オックスファムは新しい報告書で、億万長者の総資産は2020年3月の8兆6000億ドルから2021年11月には13兆8000億ドルと5兆ドルも急増し、それまでの14年間を合わせたよりも大きな増加幅になったと述べている。世界の富豪10人の総資産は2倍以上になり、1日に13億ドルも急増した。
「億万長者 “は凄まじいパンデミックを経験した。中央銀行は経済を救うために金融市場に何兆ドルも投入したが、その多くは株式市場のブームに乗った億万長者の懐を潤す結果となった」とオックスファムのエグゼクティブ・ディレクター、ガブリエラ・ブッチャーはプレスリリースで述べている。
テスラ(TSLA)のイーロン・マスクCEOやアマゾン(AMZN)のジェフ・ベゾス創業者を含む上位10人の億万長者の合計資産は、パンデミックの間に2倍になり、現在では世界の最貧困層31億人の6倍になっていると報告書は述べている。
「このようなペースと規模の不平等は、偶然ではなく、選択によって起こっているのです」とブッチャーは述べている。
「我々の経済構造は、このパンデミックに対する我々の安全性を低下させただけでなく、既に極めて豊かで強力な人々が、自らの利益のためにこの危機を利用することを積極的に可能にしているのだ」
左から右へ、上から。ウォーレン・バフェット、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツ、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、スティーブ・バルマー、ラリー・エリソン、バーナード・アルノー、セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ。
パンデミックは、一部の人が予測したような「偉大なる平等」にはなっていない。
世界銀行は、2020年には世界で9,700万人が極貧状態に陥り、1日2ドル未満で生活していると推定している。また、世界の最貧困層は20年以上ぶりに増加した。
億万長者たちは、その富を恵まれない人々のために使うことを求められている。
国連の世界食糧計画のディレクター、デビッド・ビーズリーは11月、ベゾスやマスクを含むビリオネアたちに、世界の飢餓を解決するために「今、一度だけ踏み出す」よう呼びかけた。
この呼びかけにマスクは直接反応し、その後Twitterで、もし組織が資金提供によって問題を解決する「方法」を明示できれば、”今すぐテスラの株を売って、それを実行する “と発言した。
国連が計画を発表した際、同CEOは公には反応しなかった。(cnn抜粋)