吉村府知事 政府に不満「株の特性変わってるのに対処方針同じはおかしい」


吉村府知事 政府に不満「株の特性変わってるのに対処方針同じはおかしい」

大阪府の吉村洋文知事(2021年1月11日撮影)

【写真】ヘトヘトや吉村知事「もう疲れてきて、頭がもう…」

基本的対処方針に基づき適用される「まん延防止等重点措置」では知事が飲食店に時短営業や酒類提供の停止を要請できる。吉村知事は「飲食の場は感染が広がりやすいが、感染拡大力が非常に強いオミクロン株では、飲食店に限ったことではない。時間の制限、飲食店に限った制限で、どこまでオミクロン株の感染拡大力を抑えることができるのか」と強い疑問を呈し、「ここについて専門家、国の議論がない」と語気を強めた。

オミクロン株の対策として知事の“武器”について「いまの状態だと時短しかない。選択肢がない」と不満を漏らし、「オミクロン株の特性に合った議論をやっているのかな。いまのままでいいのかとう疑問がある。これは多くの人が感じていることはではないかと思う」と話した。

一方で「傍観はできない」と病床使用率について言及した。府内の病床使用率が35%に達した場合に「まん延防止等重点措置」の適用を要請する方針。「病床の使用率が35%に近づきつつあるので、まん延防止が必要になる可能性は高い。そのときは判断する」と話した。

「国は従来の基本的対処方針をそのまま“流用”せず、オミクロン株の症例の特性を公表を要望する。いかほどの人が重症化し、いかほどの人が中等症になっているのか。それを防ぐためにはどうすればいいのか。(重症化などの)パーセンテージとともにコロナをどう向き合うのか。本質的な議論の前提として、情報公開してほしい」と強く求め、「基本的対処方針をオミクロン株の合わせたものに変えるべき」と話した。

大阪府は19日、新型コロナウイルスに6101人が感染し、2人が死亡したと発表した。1日当たりの感染発表数としては18日の5396人に続き2日連続で最多を更新した。【松浦隆司】



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