積乱雲次々と…「線状降水帯」長時間の大雨で被害 熊本豪雨

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積乱雲次々と…「線状降水帯」長時間の大雨で被害 熊本豪雨


 梅雨前線の影響で記録的な大雨に見舞われ、大雨特別警報が発令された熊本、鹿児島両県の一部では、積乱雲が同じ場所で連続して形成され、まとまった時間に激しい雨を降らせる「線状降水帯」が発生したとみられる。この地域に停滞していた梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだことが原因とみられ、過去にも線状降水帯が形成されて、多数の被害が出る災害が起こっている。

■南と西から湿った空気が

 気象庁によると、3日夜から梅雨前線が熊本県や宮崎県、鹿児島県付近に停滞。前線に対して渦を巻くように、南と西から温かく湿った空気が流れ込んでぶつかることで上昇気流が生まれ、連続して積乱雲がつくられていったとみられる。

 大雨特別警報発令を受けて開かれた4日午前の記者会見で、気象庁の中本能久(よしひさ)予報課長は「詳しい解析は必要だが、線状降水帯が形成されたように見える」と指摘。「湿った空気がどんどん流れ込むと、長く降って(雨量が)増えていく」と説明した。

■24時間で489ミリの豪雨

 一般的に、1つの積乱雲は1時間程度で消えるとされるが、連続して発生することで激しい雨が降り続いた。

 気象庁によると、熊本県人吉市では4日午前9時50分までの24時間降水量が410・5ミリ、湯前町では同11時までで489・5ミリ、あさぎり町では同10時10分までで463・5ミリと、猛烈な雨量に見舞われた。

 氾濫した球磨(くま)川流域の各自治体では、それぞれ24時間雨量が観測史上最大に。さらに、多良木町では4日午後0時10分までの24時間降水量が412・0ミリと、これまでの観測史上最大の降水量の1・6倍もの雨が降った形だ。

 気象庁気象研究所によると、日本で発生する集中豪雨の約6割は、線状降水帯が影響しているとされる。

 国内でも平成27年9月に鬼怒川が決壊するなどして20人が死亡した東日本豪雨や、29年7月に約40人の死者・行方不明者を出した九州北部豪雨、約280人の死者、行方不明者が出た30年7月の西日本豪雨などでも、被災地上空に線状降水帯が発生して被害を拡大したとされる。

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