
人通りが少ない熊本市中心部の新市街アーケード=熊本市中央区で2022年1月21日午後6時32分、栗栖由喜撮影
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「まん延防止等重点措置」が21日、長崎、熊本、宮崎など13都県で始まった。昨年の感染「第5波」が落ち着いたのもつかの間、終わりの見えない日々に街の人々はうんざりした表情を浮かべた。
【図解でわかる!新型コロナ】
日が暮れ、普段なら若者などでにぎわう熊本市の繁華街・下通アーケードもこの日は閑散としていた。
近くの小料理屋「味はち」は熊本県のコロナ対策認証店。店主、菊池賢範さん(40)は「取引先の酒屋などに負担をかけられない」と酒類提供を続けるが、県内の新規感染が1日100人を超えた頃から予約が10件以上キャンセルされた。「(まん延防止措置の)期間中は売り上げが7、8割落ちる。正直、とても厳しい」
通りかかった熊本市北区の病院事務員、入江卓志さん(30)は「病院で働いているので仕方ないと思う半面、消費者目線で考えれば、また制限のある生活に戻るのかとうんざりする気持ちもある」とこぼした。
一方、県南部の都城市と三股町をまん延防止措置の対象にしていた宮崎県は21日、クラスター(感染者集団)が相次ぐ宮崎市と延岡市も追加し、飲食店に午後8時までの時短営業と酒類提供の停止を要請することを決めた。
既にまん延防止措置が適用されている山口県でも村岡嗣政(つぐまさ)知事が記者会見し、措置の期間延長を国に要請した上で、対象を現在の岩国市と隣の和木町から全県に広げることも検討すると明らかにした。【栗栖由喜、杣谷健太、平塚裕介】