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元東京都知事で、環境庁長官や運輸大臣などを歴任し、1日に89歳で亡くなった作家の石原慎太郎さんの家族葬が、5日午後、東京・大田区の自宅で営まれた。後日、お別れの会が開かれる予定。
【画像】石原慎太郎氏の家族葬は、東京・大田区の自宅で営まれた(画像13枚)
故人が納められた棺は、午後3時すぎ、長男の伸晃氏、二男の良純氏、三男の宏高氏、四男の延啓氏らの手で、自宅から運び出され、霊柩車に乗せられた。自宅には、小泉純一郎元首相の姿も見られた。この後、都内の斎場で荼毘に付されるという。
家族葬に先立ち、自宅には、岸田首相が弔問に訪れた。取材に応じた岸田首相は「お亡くなりになられた今、改めてその存在の大きさを痛感しております」などと故人を偲んだ。
石原さんは1932年兵庫・神戸市生まれ。一橋大学在学中に、夏の海辺を舞台に享楽的な生活を送る若者たちの姿を描いた小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞した。小説が映画化された際には、弟の石原裕次郎さんを俳優としてデビューさせ、大スター誕生のきっかけを作った。
政治家としては、1968年に参議院議員に初当選、1972年には衆議院議員に転じた。福田赳夫内閣で環境庁長官を務め、竹下内閣では運輸大臣を務め、1995年に議員を辞職した。1999年には東京都知事選に出馬し圧勝。4期13年あまりの都知事在任中は、東京都の財政健全化や排ガス規制などの環境対策に力を入れたほか東京マラソンを国際的なイベントに育てた。一方で、尖閣諸島をめぐっては、都知事在任中に東京都による購入計画を発表。その後の国有化を促す結果になった。
社会部