
西田彩容疑者が真愛ちゃんと暮らしていた自宅=岡山市北区で2022年2月9日、戸田紗友莉撮影
岡山市で当時5歳だった西田真愛(まお)ちゃんが虐待され、その後死亡した事件で、真愛ちゃんが病院に搬送される直前、布団でぐるぐる巻きにされた状態で見つかっていたことが捜査関係者への取材で判明した。岡山県警は、真愛ちゃんが呼吸困難になり、脳死状態に陥ったとみて詳しい経緯を調べている。
強要の疑いで逮捕されたのは、母親の西田彩(34)と内縁の夫の船橋誠二(38)の両容疑者。2021年9月10~23日、西田容疑者宅で真愛ちゃんの顔を殴るなどの暴行を加えた上、空の両手鍋の中に長時間立たせたり、裸で扇風機の風を当て続けたりした疑いが持たれている。
真愛ちゃんは同25日、病院に搬送されたが脳死状態となり、22年1月に低酸素脳症で死亡した。
捜査関係者によると搬送の直前、西田容疑者が真愛ちゃんが布団に巻かれて意識を失っているのに気づき、119番したという。【戸田紗友莉】