末海征河容疑者 (ツイッターから)
京都府井手町で約5年前に行方不明になった女性=当時(19)=を殺害したとして、交際相手だった同町の会社員、末海征河(すえうみ・せいが)容疑者(25)が逮捕された事件で、末海容疑者が「彼女を車の中で殺害した」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。女性と口論が続き、ストレスがたまっていたとの説明もしており、京都府警は口論を繰り返した末に衝動的に犯行に及んだとみて調べている。
末海容疑者は16日、平成28年10月22日ごろに同町在住の女性を殺害したとする殺人容疑で逮捕された。容疑を認め、「遺体は山の中に遺棄した」と供述している。
府警は供述をもとに、15日から奈良市の若草山山頂付近で捜索を実施。末海容疑者は「車で遺体を運び、道路から投げ捨てた」と説明しており、山頂近くを通る自動車専用道脇の崖下やその周辺からは、女性が着ていたとみられる着衣の一部を発見。女性のものとみられる複数の所持品も見つかっている。
捜査関係者によると、2人は28年10月21日夜、女性の自宅近くで口論している姿が目撃されていた。その後、末海容疑者が運転する車で外出した後に、女性は一時帰宅。だが翌22日未明ごろにも、2人が口論している様子が見かけられ、末海容疑者の車で再度外出したという。女性の生存が確認されたのは、このときが最後とみられる。