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筑波大学附属高校に入学された悠仁さま。入学式に先立ち、およそ1分40秒間、初めて一人で報道陣の取材に対応された。そのお姿からは、緊張感と心身のご成長、とっさの対応力が垣間見えた。
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スーツ姿は秋篠宮さま似
青空のもと迎えた門出の日。 広いグラウンドには小鳥のさえずりが聞こえ、午前8時半前、悠仁さまは報道陣の前に姿を見せられた。
紺色の2つボタンのスーツにストライプ柄のネクタイ。コロナ禍以来、取材の機会が無く、車越しのお姿しか拝見してこなかったせいか、身長がずいぶん伸びられたと感じる。ガラスの扉から出て歩いてこられるお姿は、一瞬父親の秋篠宮さまかと思うほどシルエットが重なって見えた。
歩き方もよく似ていらっしゃる。同じようなスーツの着こなしをされ、より一層父親似の印象を受けた。
笑顔で訂正 とっさの対応力
3週間ほど前の中学校の卒業式はご両親と3方揃って臨まれたが、きょうはお一人でカメラの前に立たれた。その理由について、側近幹部は「この春からもう高校生だから」と説明し、入学式に参列するため一緒に登校されたご夫妻は建物の中で待機されていたという。
悠仁さまにとって初めてお一人での取材対応。30秒ほどのフォトセッションの後、
入学の感想や高校生活への抱負を尋ねられると、少し緊張した表情でまっすぐに前を向いて答えられた。
「入学式を迎えることができてとても嬉しく思っています」
「学業に励みながら、興味を持っていることや関心を持っていることをさらに深めていきたいと思います。また、諸行事などの学校生活も楽しんでいきたいと思います」
15歳の若さで単身取材に対応されるのは、やはり緊張を伴うものなのだと感じていると、このあとの質問で悠仁さまの表情は一変した。
記者「新しい制服はいかがですか?」
悠仁さま「これスーツなんですけれども・・・」
スーツのボタンに手を添えながら、マスク越しに笑顔を見せられた悠仁さま。記者は「制服」と尋ねたが、筑波大学附属高校は私服通学のため、お召しになっていたのは制服ではなかったのだ。それまで目元ににじんでいた緊張はほどけ、とっさの質問に笑顔を交え、制服ではないことをきちんとお伝えになった。
これまでご両親と共に取材に臨んだ際にも、質問に対し、自分の言葉ではっきりと具体的に答えられていたが、入学式のやりとりを通じても、言うべきことをはっきりとお話になる父・秋篠宮さま譲りの一面が垣間見えた。
戦後初めて 学習院以外の高校に
これまで12年間、お茶の水女子大学附属の幼稚園、小学校、中学校で過ごし、筑波大学とお茶の水女子大学の「提携校進学制度」を利用し、筑波大学附属高校に入学された悠仁さま。「自主・自律・自由」の教育方針を気に入り、制度の利用に必要な「最優秀グループの成績」(側近幹部)を修め、戦後の皇族で初めて、学習院以外の高校に進学された。
ご自分で選ばれた新しい環境。学業や学校行事に取り組み、自身の幅を広げていく高校生活はきょう幕を開けた。様々な経験を積み、3年後の卒業式を迎えられる頃には、背丈は秋篠宮さまと並ばれているかもしれない。
(フジテレビ社会部・宮内庁担当兼解説委員 宮崎千歳)
社会部,宮﨑千歳