東京都渋谷区のバス停で女性が殴られ死亡した事件で、傷害致死罪で起訴された吉田和人被告(48)が保釈中に死亡したことが9日、捜査関係者への取材で分かった。
自殺とみられるという。
捜査関係者によると、吉田被告は8日朝、渋谷区笹塚のアパート付近で、倒れているのが見つかり、間もなく死亡が確認された。警視庁は飛び降り自殺を図ったとみて、詳しい状況を調べている。
吉田被告は2020年12月に起訴され、今年3月に保釈されていた。周囲に対し、公判への不安や、家族に迷惑を掛けたことなどへの悩みを漏らしていたという。
事件は20年11月16日午前4時ごろ発生。吉田被告は渋谷区幡ケ谷のバス停のベンチに座っていた大林三佐子さん=当時(64)=の頭を殴り、外傷性くも膜下出血で死亡させたとして逮捕、起訴された。