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寝たきりの娘を殺害しようとした疑いで母親が逮捕された。凶器に使われたのは、料理などで使われる”ラップ”。娘は、まもなく死亡が確認された。
【画像】娘の顔にラップ、首にはヒモ。逮捕された母親は足取りがおぼつかない様子だった(画像12枚)
13日午前2時ごろ、白髪の初老の女が、茨城県警・那珂警察署に現れた。応対に出た警察官に対して、女は「介護で疲れて、娘を殺した」と告げたという。警察官が、那珂市菅谷の一軒家に駆けつけたところ、倒れている女性が発見された。
娘の顔にはラップ 首にはヒモ
女性は、すでに意識はなく、呼吸もしていなかった。病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。茨城県警は、”自首”してきた無職の山田史子容疑者(68)を、殺人未遂の疑いで逮捕した。
発表によると、山田容疑者は、13日、自宅で寝ていた娘のめぐみさん(46)の顔を覆ったという。そして、首にヒモを巻き付けて絞めたという。顔にラップをかぶせたのは、なぜか?声を出せないようにしたのか、息をさせないように念を押したのか。その経緯は分かっていない。
娘は寝たきりだったのか 殺人容疑で捜査へ
クビを絞めるのに使ったヒモは、殺害するために購入したのか、自宅にあったものを使ったのか。犯行の計画性についても明らかになっていない。山田容疑者と娘のめぐみさんは2人暮らしだったとみられている。
調べに対して山田容疑者は、「娘は今月から寝たきりだった」などと供述。これまでの調べでは、山田容疑者が精神的なトラブルを抱えていたなどの情報は入っていない。
家族の介護に疲れた末の殺人事件は、度々、起きている。犯行の状況によっては、殺人罪にもかかわらず、情状酌量が認められ、執行猶予付きの判決も出されている。茨城県警は、今後、容疑を殺人に切り替えて捜査を本格化させ、めぐみさんの病気の状況などを調べる方針だ。
社会部