知床岬付近で捜索を行う警察のヘリコプター(28日午前10時3分、北海道斜里町で、読売ヘリから)=早坂洋祐撮影
第1管区海上保安本部(北海道小樽市)などは28日も行方不明者15人と船体の捜索を続けているが、有力な手がかりは見つかっていない。
知床岬付近で捜索を行う警察のヘリコプター(28日午前9時57分、北海道斜里町で、読売ヘリから)=早坂洋祐撮影
1管によると、知床半島周辺の海上は同日午前の時点で約20メートルの風が吹き、高さ2メートルの波と4メートルのうねりで荒れていて、「捜索は難航している」という。
観光船が遭難したとみられる「カシュニの滝」付近の水深約30メートルの海中では、通常とは異なる水中音波探知機(ソナー)の反応があったが、船体ではなく、岩であることが潜水士によって確認された。他にも複数の反応があり、探索を続ける。高精度ソナーで水深約200メートルまで調査可能な測量船「天洋」(全長約56メートル、430トン)は、早ければ29日から捜索に参加するという。