立憲民主党の枝野幸男代表は16日、衆院への内閣不信任決議案の対応に関連して、夏の参院選をにらみ、安倍晋三首相に対する問責決議案の参院提出を優先して検討する考えを示した。京都市で記者団に「参院選に挑むので、問責決議案を参院に出すのが筋ではないかと思っている」と語った。
首相が夏の参院選に合わせた衆参同日選の見送りを検討しているとの報道に触れ「解散がなさそうだから、不信任案を出すと(政権に)思われるのはしゃくだ」と述べ、不信任決議案の提出には慎重な姿勢を示した。
内閣不信任決議案の提出が衆院解散の理由になるとの菅義偉(すが・よしひで)官房長官発言を踏まえ、衆院選への準備不足が指摘される野党の出方が注目されていた。