ホリエモン氏、高市政権の「日中関係」巡る議論で立憲議員に苛立ち露わ

実業家の堀江貴文氏(53)がMCを務めるYouTubeチャンネルの政治討論番組『ホリエモンのそれってどうなの!?』が11月16日に生配信され、高市早苗政権発足から約1カ月を迎えた国会運営、物価高対策、外交問題などが議論されました。番組では、高市首相(64)への批判を展開した立憲民主党の小西洋之参院議員(53)に対し、堀江氏が苛立ちを露わにする一幕があり、視聴者の間で波紋を広げています。

高市政権1カ月を巡る熱い議論

この日、討論に参加したのは、自民党の細野豪志衆院議員(54)、立憲民主党の小西洋之参院議員(53)、公明党の岡本三成衆院議員(60)、国民民主党の深作ヘスス衆院議員(40)の面々です。番組のテーマは「高市政権の1カ月を各党はどう見ているか」。冒頭、堀江氏が「とりあえず中国と揉めてますね」「あれが一番目立ってますよね」とコメントしたことから、議論はまず日中関係へと焦点が当てられました。

堀江貴文氏が政治討論番組で発言する様子堀江貴文氏が政治討論番組で発言する様子

台湾有事と「存立危機事態」の答弁波紋

日中問題の議論の背景には、11月7日の衆院予算委員会でのやり取りがありました。立憲民主党の岡田克也衆院議員(72)が台湾有事を念頭に、「どのような状況が日本にとって『存立危機事態』にあたるのか」と質問。これに対し、高市首相は「(中国が)戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうる」と答弁しました。この発言は中国側の猛反発を招き、日中関係が悪化する事態となっています。

小西洋之議員による高市首相への批判とその論点

小西議員はこの一連の流れについて、「高市政権をどう見るかっていうことそのものだと思うんですけど、多分、高市さんは総理としての仕事を自分でマネジメントできてない状況だと思います」と高市首相を批判。さらに、中国が台湾を「核心的利益の中の核心」と位置付けている現状に触れ、台湾有事の際に日本が集団的自衛権を発動し、中国を攻撃するような事態になれば、「中国は言われてしまえば引くに引けないような状態になる」と持論を展開しました。

番組MCの株式会社FCチャンネル代表、林尚弘氏(41)が「じゃあ(予算委で)聞かないでよ」と疑問を投げかけると、小西議員は「今までの答弁をすればよかったんです」と返答。そして、「そこで答えてしまっている高市さんが、国を背負うだけの総理としての答弁ができていない」と、改めて高市首相の答弁能力に疑義を呈しました。

高市政権発足からわずか1カ月で浮上した日中関係と台湾有事に関するセンシティブな問題は、今後の政権運営における重要な課題として、引き続き注目を集めることとなるでしょう。