北海道・知床半島沖で沈没した観光船「ＫＡＺＵ Ｉ（カズワン）」について、第１管区海上保安本部が４日に公開した船内画像には、座面がなくなった座席や上部から垂れ下がったケーブルなどが映っていた。１管によると、行方不明者は確認できず、同日夕に画像を示された行方不明者の家族からは、「船内をすべて見ることはできたのか」との声が上がったという。
道警が撮影したカズワンの船室の最前列付近＝第１管区海上保安本部提供
公開画像は計１０枚。北海道警が３日に水中カメラで撮影した動画を静止画として切り出し、１管が公開した。１管によると、道警の捜索では、船体後部だけでなく船体左側のドアも開いていたことが新たに判明。カメラは左側ドアから客室に入って撮影した。画像からは、船首側の座席付近などに、少なくとも２着の救命胴衣が確認された。
