17日午後10時15分頃、福島県郡山市朝日の路上で「拳銃の発砲音のような音を2回聞いた」と通行人から110番があった。駆けつけた郡山署員が、正当な理由なく刃渡り6センチ超の刃物2本を所持していたとして、住所不定、無職の男(54)を銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。男は拳銃のようなものも所持しており、同署は発砲音との関連を調べている。
現場は郡山市役所から約400メートル北の飲食店が立ち並ぶ一角。捜査関係者によると、アスファルトに弾痕のような穴が開いていた。当時、男を含む男女数人が口論になっており、男が地面に向けて発砲したとみられる。
規制線が張られ立ち入りが制限される発砲現場(18日、郡山市朝日で)
発砲に気づいた飲食店従業員らが、男を取り押さえた。けが人はいなかった。
現場周辺は規制線が張られて一時騒然となり、18日も立ち入りが規制された。近くに住む事務員の女性(33)は、飲食店の駐車場から「ふざけんな」などと口論している男の声が聞こえた後、爆竹のような音が2回聞こえたという。女性は「こんな近くで怖い」と声を震わせた。