新潟県警察本部
新潟市南区で昨年11月、妻(当時29歳)と長女(同1歳)を絞殺したとして、殺人罪などに問われている元看護師渡辺健被告(29)が2人への殺人未遂容疑で再逮捕された事件で、渡辺被告のスマートフォンに殺害や自殺に見せかける方法などに関する複数の検索履歴が残っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。新潟県警は、渡辺被告が執拗(しつよう)に殺害を計画していたとみて調べている。
捜査関係者によると、県警が押収したスマホを調べたところ、「死体遺棄」や「首つり」などについてインターネットで検索した履歴が残っていた。薬物を使った殺害方法に関する履歴もあり、渡辺被告の自宅からは塩化カリウムなどが見つかった。
昨年9月には妻の春香さんを殺害するため、当時勤務していた同区の病院から塩化カリウム10本を盗んだとして、新潟地検が今年2月に渡辺被告を殺人予備と窃盗の両罪で新潟地裁に追起訴した。
渡辺被告は昨年11月、春香さんと長女の純(すなお)ちゃんの首をロープで絞めて殺害したとして殺人容疑で逮捕され、その後、起訴された。昨年3月には、春香さんに睡眠導入剤を飲ませ、交通事故を起こさせて2人を殺害しようとした疑いがあり、今月17日に殺人未遂容疑で再逮捕された。
新潟南署は19日、渡辺被告を殺人未遂容疑で新潟地検に送検した。