高学歴「二刀流」整骨院長を不同意わいせつ容疑で逮捕 – 武蔵浦和

さいたま市南区で「整骨院」院長と「進学塾」塾長という「二刀流」を掲げ、高学歴をアピールしていた西脇肇容疑者(61)が、女性客への不同意わいせつの疑いで10月30日に埼玉県警浦和署に逮捕されました。自身が運営する整骨院で、40代の女性客にわいせつな行為をしたとされています。

この技術は辛さだけでなく、循環機能にも勿論好影響を与えるので身体の中から健康にそして美しくなります。痩身、小顔、脚痩せ等、にも。お客様は 凄い!不思議!を連呼していました」と自身の施術を宣伝していたのは、『アール・キューブド武蔵浦和西口整骨院』院長の柔道整復師、西脇肇容疑者でした。

不同意わいせつ容疑で逮捕された整骨院長の西脇肇容疑者不同意わいせつ容疑で逮捕された整骨院長の西脇肇容疑者

複数の人から同様の被害申告が

逮捕容疑は、5月11日午後3時ごろから同6時ごろまでの間、院内で女性と2人きりでの施術中に、女性の身体を触るなどのわいせつな行為をした疑いです。西脇容疑者は現在のところ「覚えていません」と容疑を否認しています。警察は、通常の施術行為ではなく、相手の同意がない、または同意する意思を表明することが困難な状態の相手に対し、わいせつな行為を行ったものとみています。

事件は、被害女性から話を聞いた夫が警察の性犯罪被害相談窓口に連絡したことで発覚しました。捜査関係者によると、他にも複数の人から同様の被害申告が寄せられており、警察は余罪についても視野に入れ、慎重に捜査を進めています。

「二刀流」の裏の顔とは?高学歴を売りにした経歴

『アール・キューブド武蔵浦和西口整骨院』は、JR武蔵浦和駅から徒歩約5分の賃貸マンションの一室で約5年前に開業しました。「完全個室、完全予約制」を謳っており、関係者によると、常駐スタッフはおらず、西脇容疑者自身が店舗兼住宅として一人で暮らしていたとみられています。

同じマンションの住人男性は、西脇容疑者について「顔を合わせれば向こうから挨拶してくれる感じのいい男性。白衣は着ず、ジャージ姿が多く、実年齢より若く見えてスポーツインストラクターのような雰囲気だった」と話しています。

西脇容疑者のホームページや宣伝チラシには、その華々しい経歴が掲載されていました。進学校として知られる都立小石川高校(現・都立小石川中等教育学校)を卒業後、慶応大学商学部を卒業。大手銀行勤務を経て経営コンサルタントとして独立し、筑波大学大学院でMBAを取得したとされています。柔道整復師の国家資格のほか、宅地建物取引士や中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーなど、数多くの資格保持者であることをアピールしていました。

高学歴と複数の顔を持つ人物の逮捕に、地域住民の間には驚きが広がっています。警察は引き続き、事件の詳細解明と余罪の有無について捜査を継続する方針です。