ウクライナ南部クリミア半島にあるロシア軍基地の爆発前(上)と爆発後(下)の衛星写真(米企業マクサー・テクノロジーズが11日公開)(AFP時事)
【ベルリン時事】ウクライナ軍が、ロシア軍に占拠された南部で反撃を強めている。
英国防省の12日の戦況報告によると、南部ヘルソン州で主要な橋2カ所に攻撃を加えて使用不能とし、ロシア軍の補給線に大きな打撃を与えた。
【ウクライナ情勢マップ】地図で見る戦況
橋が使えなくなったことで、ヘルソン州のドニエプル川西岸への補給が困難になった。英国防省は「西岸でこれまでにどれだけの物資を蓄えていたかが、(ロシア)部隊の耐久力を左右する決定的要因になる」と分析している。
一方、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島のロシア軍基地で9日に起きた爆発について、損害が「1人死亡、軍用機の被害なし」としたロシア側の説明より大きいとの見方が強まっている。
米国防総省は12日の声明で「ロシア機と弾薬に大きな被害が出たのは明らかだ」と指摘。ウクライナは、少なくとも60人が死亡したとしている。爆発の原因は不明だが、ウクライナの特殊部隊が関与したとの観測も出ている。