ナワリヌイ氏(ロイター)
受刑者への処遇が厳しいことで知られるロシア西部ウラジーミル州の刑務所に収監されているロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が、受刑者の団体を独自に設立し、処遇改善を求め始めた。ナワリヌイ氏は11日、自身のSNSで「ここにいたら殺されてしまう」と動機を説明した。刑務所側は団体設立について、「違法だ」と猛反発し、新たな処罰を警告している。
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昨年1月から拘束・収監されているナワリヌイ氏は6月中旬、刑期を大幅延長する判決が発効したことを受け、この刑務所に移送された。ナワリヌイ氏は関係者を通じて移送後に投稿したSNSで、監視の厳しさを「刑務所の中にある刑務所にいる」と表現した。
露独立系メディアによると、この刑務所では少なくとも受刑者2人が、看守に暴行されて死亡しているという。