【サンパウロ共同】メキシコ南部ゲレロ州で2014年9月に起きた学生43人の失踪事件に絡み、同国当局は19日、強制失踪や司法妨害などの容疑で、当時検察庁長官として事件捜査を指揮したヘスス・ムリジョ・カラム容疑者を逮捕した。容疑者は捜査を尽くさず、早々に幕引きを図ったとされる。地元メディアが報じた。
ペニャニエト前政権下で発生した事件では、政府当局の関与が指摘されていた。ロペスオブラドール現政権は事件解明を約束。真実究明委員会が事件を「国家による犯罪」と結論づけていた。
事件では、教員養成学校の男子学生が分乗したバスが警察の襲撃を受け43人が連れ去られた。