ウクライナ戦争で米弾薬在庫が激減

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 米国はこの6カ月、16基の高機動ロケット砲システム「ハイマース」、何千もの銃やドローン、ミサイルなどの装備をウクライナに提供してきた。複数の国防当局者によると、これらの装備や弾薬の多くは米国の在庫から直接供給されており、予期しない脅威に対処するための備蓄が枯渇しつつあるという。

 国防総省が供与した最も殺傷能力の高い兵器の一つは、重さ約100ポンド(約45キログラム)の155ミリ高性能弾薬を発射するりゅう弾砲で、数十キロ離れた標的に正確に命中させることが可能だ。米軍は8月24日時点で、ウクライナに155ミリ砲弾を最大80万6000発供与したと発表したが、年初に何発保有していたかについては明らかにしていない。

 ある国防当局者は、ここ数週間で米軍の倉庫に保管されている155ミリ砲弾が「不快なほど低い」水準まで減ったと話した。米国が大規模な軍事紛争には関与していないため、在庫水準はまだ危機的ではないとしつつも、「戦闘に参加したい水準ではない」と述べた。

 米軍は先週、シリアでイランが支援する複数の武装集団を攻撃するためにりゅう弾砲を使用している。155ミリ砲弾の激減は、いかなるシナリオにも対処できることを目指す軍にとってますます懸念材料となっている。

 陸軍は「自国向け供給分」を確保しながらウクライナを支援する方策を判断するため、「弾薬の産業基盤の精査」を行っていることを明らかにした。また、陸軍の弾薬工場の機能を向上させるため、年5億ドル(約695億円)の予算を議会に要求しているという。一方、陸軍関係者によると、既存の契約を利用して弾薬の製造を増やしているが、在庫補充に必要となる量に対応する新規契約はまだ締結していない。

 米軍関係者によると、マーク・ミリー統合参謀本部議長(陸軍大将)は米国が備蓄する兵器を毎月調べ、ウクライナでの弾薬需要を踏まえて適切な準備態勢を維持できているかを判断している。米国はこのほど、ウクライナにりゅう弾砲向けに別のサイズ(105ミリ)の砲弾を供与したが、これは155ミリの砲弾の在庫に懸念があることが一因だったという。

 この問題に詳しい人物らによると、差し迫る弾薬不足の原因は資金不足ではない。米国は先週、ウクライナに約30億ドルの長期的な軍事支援を提供すると発表した。これにより、ウクライナ向けの兵器に費やされる額は総額で140億ドルになった。国防総省は来年に向けて7730億ドルの予算を要求している。

 ワシントンのシンクタンク「アメリカンエンタープライズ研究所」の上級研究員を務めるマッケンジー・イーグレン氏は、「これは知り得たこと、予想可能だったことであり、業界のリーダーなどから国防総省に事前に警告されていた。そしてそれは簡単に修正できるものだった」と述べた。

(この記事は更新されます)

By Gordon Lubold, ,, Nancy A. Youssef, and, Ben Kesling

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