14日、ロンドン市内を行進するエリザベス英女王のひつぎ(AFP時事)
【ロンドン時事】8日死去したエリザベス英女王の遺体を納めたひつぎが14日午後(日本時間同日夜)、ロンドンの議会議事堂に移された。
騎馬隊などに先導された葬列が組まれ、ひつぎはチャールズ国王らと共に市内中心部を行進。沿道には多数の市民が詰め掛け、70年にわたり国家に奉仕した女王に最後の別れを告げた。
ひつぎは13日夜、スコットランドから空路ロンドンに到着し、バッキンガム宮殿の広間にいったん安置された。14日午後、葬列のため砲車に乗せられて宮殿を出発し、議会議事堂敷地内のウェストミンスターホールまで約40分の道のりをゆっくりと移動。ひつぎの後ろに国王をはじめ、女王の孫ウィリアム皇太子やヘンリー王子ら王族が付き添った。
ひつぎは王室旗に包まれ、上には白い花束と王冠が置かれた。宮殿前の大通り沿いには、女王の最後を見届けようと多数の市民らが立ち並び、静かに見送った。葬列に合わせ、近くのハイドパークで弔砲が放たれ、議事堂の大時計「ビッグベン」では追悼の鐘が鳴らされた。