プーチン氏はウクライナ侵攻「あおられた」 元伊首相が擁護発言


プーチン氏はウクライナ侵攻「あおられた」 元伊首相が擁護発言

イタリア・ローマで握手を交わすシルビオ・ベルルスコーニ元首相(前方右)とロシアのウラジーミル・プーチン大統領(2019年7月5日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【写真】笑顔を見せるベルルスコーニ元首相とプーチン大統領

 ベルルスコーニ氏は22日、国営イタリア放送協会(RAI)の番組で「プーチン氏は実に厄介でドラマチックな状況に追い込まれた」として、ウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方の親ロシア派がモスクワを訪れ、ウクライナ軍から攻撃を受けたと主張して支援を求めたのだと話した。

「プーチン氏は、ロシア国民と自身の党(統一ロシア)、閣僚たちにあおられて特別軍事作戦を考え出した。(ウクライナの)キーウに入り、1週間以内に(ウォロディミル・)ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)政権を適任者にすげ替え、次の1週間でロシアに戻るつもりだった」

 この発言をめぐり、イタリア国内では抗議の声が上がり、中道左派「民主党」のエンリコ・レッタ(Enrico Letta)書記長(党首)は「言語道断」だと非難した。

 ベルルスコーニ氏は23日、誤解であり、他の人々が言っていたことを話しただけだと釈明。「ウクライナへの侵略は不当であり、容認できない」と述べ、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への支持を表明した。

 ベルルスコーニ氏が党首を務める中道右派政党「フォルツァ・イタリア」は、25日に実施される総選挙で、ジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)氏率いる極右政党「イタリアの同胞」主導の連立政権の一角として政権に復帰するとみられている。【翻訳編集】 AFPBB News



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