ロジャー・ウォーターズさん=2019年9月、イタリア・ベネチア(EPA時事)
【ワルシャワAFP時事】ポーランド南部クラクフ市議会は28日、英ロックバンド「ピンク・フロイド」の創設メンバー、ロジャー・ウォーターズさんを、受け入れ拒否の対象の意味で用いられる「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定した。
ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる立場を問題視した。
市議会の副議長はツイッターに「われわれは、情報戦でロシアの肩を持ち、(ロシア大統領)プーチンのプロパガンダを繰り返す人物を望まない」と投稿。議会が全会一致でウォーターズさんを「好ましからざる人物」だと宣言したと明らかにした。動議に法的拘束力はない。
ウォーターズさんは今月、公開書簡で、西側諸国はウクライナ政府への武器供与をやめるべきだと主張。同国のゼレンスキー大統領を「極端なナショナリズムを容認した」と批判していた。
ウォーターズさんはクラクフ市内の競技場で2023年4月にコンサートを2回開く予定だったが、今月24日に中止が発表された。