ロシア鶏肉の輸入解禁検討 政府、首脳会談で確認へ


 日本政府がロシア産生鮮鶏肉の輸入解禁を検討していることが24日、分かった。29日に開かれる安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の首脳会談で検討状況を確認する。食肉貿易の拡大策も協議する見通しだ。プーチン氏は20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせて来日する。

 日本は鳥インフルエンザの発生を理由に、ロシアを生鮮鶏肉の輸入停止国としている。輸入に伴う病気の侵入の恐れが極めて少ないと判断できる一部地方からの輸入に限って認める方向で調整している。

 農林水産省は5月、審議会に輸入解禁の是非を諮問していた。ロシア西部のトゥーラ州とブリャンスク州が候補となっている。専門家の意見を基に対応を決め、解禁は2020年以降になる見込みだ。

 菅義偉官房長官は24日の記者会見で、首脳会談に向け「さまざまな分野で調整を進めている」と述べた。輸入解禁に関しては「現時点で会談の結果を予断することは差し控えたい」とした。



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