2025年12月26日、秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さま、次女の佳子さまは、東京都板橋区立美術館で開催中の「戦後80年 戦争と子どもたち」展を鑑賞されました。この展覧会では、戦時中や終戦直後の子どもたちを描いた絵画など、約120点の作品が展示されており、ご一家は日本の歴史と未来を深く見つめられました。この日、ご一家はモノトーンを基調とした洗練されたコーディネートで登場し、それぞれの個性をさりげなく表現しながら、会場の厳かな雰囲気に合わせた控えめな装いを見せました。
秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さまが「戦後80年 戦争と子どもたち」展を鑑賞
ご夫妻と悠仁さま、ネクタイで魅せる親しみと知性
この日、秋篠宮さまと悠仁さまは黒のスーツをお召しになりました。お二人ともグレー系の斜めストライプ柄のネクタイを選ばれましたが、その太さと色合いに繊細な違いがあり、印象を巧みに変えていました。秋篠宮さまのネクタイは太いラインが目を引くデザインで、ブラウンが織り交ぜられていることで、フォーマルさの中に親しみやすさを感じさせる一着でした。一方、悠仁さまのネクタイは細いストライプ柄で、知的で落ち着いた印象を与え、全体の装いにきちんと感を演出されていました。
また、スーツのディテールにもこだわりが見られました。秋篠宮さまがお召しの黒いスーツは、うっすらとストライプが入ったデザインで、黒本来の威圧感を和らげつつ、格式の高さを保つという絶妙なバランスが取られていました。これにより、ご自身の品格を保ちながらも、親しみやすい雰囲気を作り出されていたのです。
紀子さまと佳子さま、イヤリングとスカート丈の妙
紀子さまは白い糸が織り込まれたツイード調の黒のセットアップを、佳子さまはライトグレーのジャケットにグレーのロングスカートという装いでした。お二人ともシルバー系のイヤリングで統一感を出しつつ、デザインの違いでそれぞれの個性を際立たせていました。佳子さまは揺れるドロップタイプのイヤリングを選び、顔まわりに華やかさをプラス。一方、紀子さまは一粒タイプのイヤリングで、シンプルながら黒のセットアップに映える上品な装いでした。
お二人のコーディネートには、全体のバランスを取るための工夫も凝らされていました。佳子さまはロング丈のジャケットとロングスカートという重厚感のあるスタイルでしたが、ワントーンコーデがぼやけないよう、黒いバッグを引き締め役として効果的に用いていました。紀子さまは黒いセットアップの重さを和らげるように膝下丈のスカートを選び、適度な抜け感を演出されていました。
天皇ご一家との比較と統一感の演出
先日2025年12月21日に同写真展を訪問された天皇皇后両陛下と長女の愛子さまも、グレーや黒のお召し物を選ばれていました。天皇陛下のネクタイと雅子さまのインナーが同じライトグレーであったことから、お二人のリンクカラーが注目を集めたことも記憶に新しいでしょう。
今回の秋篠宮ご一家の装いは、「色を揃える」というよりも、使用する色数を抑え、トーンを統一することで全体のまとまりと落ち着きを演出していました。全体がモノトーンで控えめな色調にまとめられていたため、展覧会の厳粛な雰囲気を引き立てつつも、それぞれのアイテム選びからは個々のこだわりとセンスが感じられる装いとなっていました。これは、公的な場での礼節と個人の品格を見事に両立させたファッションと言えるでしょう。
秋篠宮ご一家のモノトーンコーディネートは、公的な場にふさわしい控えめな品格を保ちつつ、細部に宿る個々の選択が、それぞれの魅力を際立たせていました。展覧会という場に敬意を払いながらも、ファッションを通じて個性を表現する洗練された姿勢がうかがえる一日となりました。
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