フィリピン海軍の潜水艦調達を巡る戦い、日本、韓国、フランスが競合

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フィリピンメディアは18日「国軍近代化プログラムの第3フェーズとして潜水艦取得が含まれる調達リストを国防省がマルコス大統領に提出する」と報じており、政府関係者は「既にフランス、韓国、日本などからオファーを受けている」と明かした。

日本と韓国が海外の潜水艦受注で競合するのは初めてなので非常に興味深い

ドゥテルテ前政権下で開始されたフィリピン海軍の潜水艦導入(2隻)にはフランス、ドイツ、韓国、インド、ロシアが関心を示しており、国防省がマルコス大統領に提出するリストは「大統領の任期内に優先取得すべき装備一覧」なので、このリストをマルコス大統領が承認すれば「2028年までに導入する潜水艦が決定される」という意味だ。

フィリピン海軍の潜水艦調達を巡る戦い、日本、韓国、フランスが競合

出典:Indian Navy / GODL-India インド海軍が導入したスコルペヌ型潜水艦

既にフランスはスコルペヌ型潜水艦(AIP機関搭載モデル)を韓国は209型潜水艦(1,400トンモデル)を提案済みで、ドイツ、インド、ロシア(ウクライナ侵攻で恐らく候補から脱落する可能性が高い)は具体的な動きが観測されていないものの導入期限が具体的になれば動き出す可能性が高く、この入札に参加するためには「潜水艦部隊創設への協力」が必須条件になってくる。

さらにフィリピン海軍は技術移転による潜水艦の現地建造ではなく「完成品の潜水艦輸入」を希望していると噂されており、潜水艦のメンテナンスやサポートを考えれば「フィリピンに近い国がより有利になる」のは確実で、これに日本もオファーを出しているらしい。

フィリピン海軍の潜水艦調達を巡る戦い、日本、韓国、フランスが競合

出典:Photo LA(Phot) Caroline Davies/MOD

フィリピン海軍の導入条件が噂通りなら、技術移転や現地建造の経験・実績が皆無の日本にとって理想的で、地理的にも日本はフィリピンに近いため勝算の見込める入札案件だと言えるだろう。

ただ韓国はフィリピン海軍からの信頼が厚く、大型水上艦(ホセ・リサール級フリゲート×2隻、新型コルベット艦×2隻、オフショア巡視船×6隻)の建造をほぼ独占するという実績があるため、日本が韓国を抑えて受注を獲得するためには「導入費用をカバーする融資条件」や「潜水艦部隊創設への協力内容」で差をつける必要がありそうだ。

日本と韓国が海外の潜水艦受注で競合するのは初めてなので非常に興味深い。

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※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 いそしお

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