
米国のジョー・バイデン大統領。首都ワシントンで(2022年10月25日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は25日、ウクライナに侵攻しているロシアが核兵器を使用すれば「想像を絶する重大な過ちを犯すことになる」と警告し、紛争のエスカレーションにつながる動きにくぎを刺した。
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ロシアがここにきて、ウクライナが「汚い爆弾」を自国内で使用する可能性があると繰り返し主張していることに関連し、逆にロシア側がその準備をしていると思うかと記者団に問われた大統領は、「ロシアが戦術核を使えば想像を絶する重大な過ちを犯すことになる」と述べた。
米国や他の西側諸国は、ウクライナ東・南部で苦戦を強いられているロシアは、従来の核兵器の使用を正当化するための「偽旗作戦」として、汚い爆弾を使う可能性があるとみている。汚い爆弾は、通常爆弾に詰めた放射性物質や生物剤・化学兵器を周囲に拡散させる兵器。
バイデン氏はこの点について、「偽旗作戦だと断言はまだできない。今のところ分かっていない」と語った。
一方、米国防総省のパット・ライダー(Pat Ryder)報道官は同日、記者団に対し、「仮にロシアが核兵器や汚い爆弾を使用すれば結果を伴うだろう」と警告した。ただ、「結果」が何を指すのかは明言しなかった。【翻訳編集】 AFPBB News