
(写真:朝鮮日報日本語版) ▲写真=ツイッター
【NEWSIS】ウクライナは10月30日(現地時間)、わずか一日でロシア軍に約1000人の死者が出たと主張した。これはロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、一日のロシア軍の死者数としては最多だ。また、ウクライナ軍の攻撃から逃れる途中だったロシア軍の装甲車が転覆する映像が公開された。
【動画】撤退するロシア軍装甲車、ぬかるみにはまり転覆
10月31日(現地時間)、英紙デイリー・メールによると、ウクライナ軍はヘルソンで攻勢を強め、ロシアに併合された地域の奪還を続けている。
ウクライナ軍は同30日、猛攻を仕掛けて一日でロシア兵950人が死亡し、ロシア軍の戦死者はウクライナ侵攻開始以降、少なくとも7万1200人に達すると主張した。
また、ロシア兵らの乗った装甲車が、ウクライナの攻撃から避難する途中に転覆する映像が公開された。
ヘルソンで撮影されたとみられるこの映像には、ロシアの兵士たちがウクライナ軍のミサイル攻撃から逃げる様子が収められている。
装甲車がスピードを上げてミサイルの射程距離から外れると、ほっとした兵士たちは笑顔を見せる。
しかし、装甲車が道を外れて右方向に進み、ぬかるみにはまって兵士たちは悲鳴を上げる。
運転兵があわててハンドルを左に切ると、スピードが出ていた装甲車はひっくり返り、兵士たちが地面に投げ出されたところで映像が途切れる。
ロシアは訓練を十分に受けていない招集兵らを前線に送り込んでいるため、事故が頻発している。
英国国防省は先ごろ、情報ブリーフィングで、ロシアは動員令によって招集した兵士数万人をウクライナの前線に配置したものの、そのほとんどはまともな軍装を身に付けていないと指摘した。
英国国防省は10月31日午前のブリーフィングで「9月の時点でロシアの将校らは、最近招集された予備役兵らが武器も持たずに前線に到着することを懸念していた」と説明した。
武器が支給された招集兵らのほとんどは、「AKM」と呼ばれる小銃を渡されていた。AKMは7.62ミリ弾を使用するが、これはロシアの正規軍が使う小銃の弾丸とは異なるものだという。
英国国防省は「このため、正規の戦闘兵と招集兵を統合運用する場合、ロシアは2種類の弾丸を前線に補給する必要が生じる」と指摘した。
ロシア・メディアは、訓練をほとんど受けずに前線に配置された予備役兵らが大勢戦死していると報じた。
ロシアの軍事専門家パベル・ルージン氏は、「ロシア軍は大規模な徴兵を予測できていなかったため、数万人に達する予備役兵を訓練させる能力がない」と指摘した。
キム・グァンウォン記者