黒人議員の発言中に「アフリカへ帰れ」、右派議員の野次で審議中断 フランス議会


黒人議員の発言中に「アフリカへ帰れ」、右派議員の野次で審議中断 フランス議会

取材陣からマイクを向けられ発言するビロンゴ議員(写真中央)=3日、フランス・パリ

やじを飛ばしたのは右派政党・国民連合(RN)のグレゴワール・ドフルナス議員。フランス下院に当たる国民議会の審議中、左派政党・不服従のフランス(LFI)のカルロス・マルテン・ビロンゴ議員の発言を遮った。

ビロンゴ議員は政府に対し、欧州連合(EU)諸国、特にイタリアと協力して、地中海で救助されたアフリカからの移民数百人を支援するよう求めていた。

そこへドフルナス議員が「アフリカへ帰れ」とやじを飛ばした。

たちまち議場は混乱に陥り、議長が審議を一時中断した。

ビロンゴ議員やLFIは、ドフルナス議員のやじを人種差別的な個人攻撃と位置付けて非難。これに対してドフルナス議員が所属するRNは、問題のやじは審議の対象の移民に向けられたものだったと主張した。

「今日、一部の人たちが再び私の肌の色を論議の中心に持ち出した。私はフランスで生まれたフランス人議員だ。今日、(このように)国民議会で侮辱されるとは思わなかった」。ビロンゴ議員は記者団にそう語った。

ビロンゴ議員が所属するLFIの党首は、ドフルナス議員を最も厳しい除名処分とするよう要求し、「我々の議会に彼のような人種差別主義者の場所はない」とツイートした。

一方のドフルナス議員は、LFIに自分の言葉を「乗っ取られた」と主張、「私の答えはボートと移民に関するもので、明らかに同僚に関するものではなかった」とツイートしている。

議会は4日に会合を開き、ドフルナス議員の処分について判断する。



Source link