中国が改良したCH-7を公開、対称戦で求められるハイエンドUAV

[ad_1]

中国航天科技集団(CASC)は珠海航空ショーにCH-3、CH-4、CH-5、CH-6、CH-7を持ち込んで海外の顧客にアピールしているが、特に改良されたCH-5とCH-7に注目が集まっている。

輸出向けのラインナップが充実するということは、CH-7クラスのステルスUACVを既に中国空軍は実戦配備しているのかもしれない

中国航天科技集団が開発した「彩虹(Cai Hong)=CH」シリーズは人民解放軍向けではなく海外市場向けの無人航空機(一部の派生機は中国空軍も採用している)で、珠海航空ショーにはCH-3、CH-4、CH-5、CH-6、CH-7を持ち込んで海外の顧客にアピールしているが、特に改良されたCH-5とCH-7に注目が集まっている。

YouTube video

CH-5はMQ-9クラスのUACVで最大離陸重量は3.3トン(ペイロードは約1トン/最大16発の精密誘導兵器)、滞空性能は最大60時間(航続距離に換算すると約10,000km)、戦術データリンクを搭載しているので他のUACV(CH-3やCH-4など)とチーミングを行うことが可能だが、今回出展されたCH-5は対潜水艦戦に対応したモデルだ。

ジェネラル・アトミックス(GA-ASI)はAサイズのソノブイを最大40個(Gサイズなら80個)収納することが可能なソノブイ・ディスペンサーポッドを開発、これをMQ-9に搭載して対潜戦に使用することを提案しており、2020年に実施したテストで投下したソノブイが受信した信号をMQ-9が中継してカリフォルニア州ユマ試験場に送信することに成功、これを受けてハドソン研究所は「P-8Aがソノブイがを運搬する必要がなくなり対潜戦のミッションコストを削減できる」と称賛していた。

中国が改良したCH-7を公開、対称戦で求められるハイエンドUAV

出典:General Atomics Aeronautical Systems MQ-9B SeaGuardian

要するにCH-5の対潜戦対応モデルとはソノブイ・ディスペンサーポッドを搭載したモデルで、中国メディアは「何十時間も連続飛行できるCH-5に発見された通常動力式の潜水艦は逃げ切るのが難しい」と指摘しており、有人の哨戒機や水上艦と連携すれば更に効果が高まると言いたいのだろう。

CH-7はステルスに有利な全翼機で米海軍のステルス無人戦闘攻撃機「X-47B ペガサス(開発中止)」によく似ており、中国メディアは「全長10m、全幅22m、高度10,000m~13,000mを740km/hで巡航(滞空性能は15時間)でき、最高速度は926km/h、約2,000kgの兵器をウェポンベイ内に搭載して飛行することが可能だ」と報じていたが、昨年の珠海航空ショーには出展されず「2022年に新型のCH-7を公開する」と予告していた。

中国が改良したCH-7を公開、対称戦で求められるハイエンドUAV

出展:彩云香江

今回公開された新しいCH-7は全幅26mに拡張され最大離陸重量も10トンを越え、最もリスクの高い空域でのISRミッションを24時間行うことができ、CASCは「搭載した大型兵器だけでなく他のプラットホームが搭載する兵器を誘導して価値の高い目標を破壊するも可能だ。将来の対称戦で求められるハイエンドUAVのニーズに対応できる」と強調(巡航速度は400km/h~600km/hに変更)している。

輸出モデルの彩虹シリーズに新型のCH-7を追加してきたということは「人民解放軍向けはCH-7よりも高性能」という意味なので、CH-7クラスのステルスUACVを既に中国空軍は実戦配備しているのかもしれない。

対潜戦のコスト削減が可能に? 米海軍がMQ-9を活用した潜水艦狩りをテスト
海外市場専用機? 中国のステルス無人航空機「CH-7」の開発は順調
中国が発表した無人戦闘機FH-97A、艦艇運用や空中給油にも対応
中国空軍はJ-20を200機以上保有が確定、大量生産への移行が濃厚

 

※アイキャッチ画像の出典:军迷天下

[ad_2]

Source link