86歳で完走、脳性まひの息子と走る父親 マラソン大会で大感動の数々


86歳で完走、脳性まひの息子と走る父親 マラソン大会で大感動の数々

マラソンに参加中の羅書堅さんと息子(2022年11月9日提供)。(c)CGTN Japanese

【写真】86歳のランナー張順さん

 張さんは定年退職してから20回以上もマラソンに参加しました。4年前に中国東部の江蘇省(Jiangsu)無錫市(Wuxi)で開催された無錫マラソンで、82歳だった張さんは5時間30分でゴールインして、当時として無錫マラソンの最年長完走者になりました。

 一方、中国東部の浙江省(Zhejiang)建徳市(Jiande)では6日に開催された2022新安江マラソンでカートを押しながら走る男性も注目を集めました。カートには、静かに座って、お父さんと一緒にゴールを目指す男の子の姿がありました。

 45歳の羅書堅(Luo Shujian)さんは浙江省金華市(Jinhua)の宅配員で、カートに座っていたのは13歳の息子でした。6日の大会は、マラソン歴7年の父子にとって54回目の大会参加でした。

 羅さんの息子は2009年に生まれた際に、15分間に及ぶ窒息状態が発生したために脳が重度の障害を受けて、脳性まひと診断されました。そして知的能力の発達の遅れやてんかん、自閉症の傾向が生じました。治療を受けててんかんは改善しましたが、会話はできず、知的能力は幼児とほぼ同じ水準です。しかし、羅さんは、米国のディック・ホイトさん親子がさまざまなスポーツ大会1000回以上参加してきたことを知り、大きく励まされました。

 羅さんは2015年11月1日に初めて、息子と共に中国東部の浙江省杭州市(Hangzhou)で開催された杭州マラソンの7キロミニコースに出場しました。羅さんはランニングの全過程を通して息子が奮い立ち、大喜びしていることに気づきました。羅さんはそれ以降、現在までの7年の間に、息子と二人で中国各地のマラソン大会54回に参加してきました。

 羅さんは、「息子が喜んでくれるならば、ずっと走っていく。私は一生涯、息子の後ろ盾になる」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News

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